肛門腺の閉塞

肛門腺における問題として考えられる事は、炎症(嚢炎)・嵌頓・閉塞・膿瘍があげられます。そして、これらは不規則な便通や軟便・最近の下痢・肛門周辺の筋緊張低下・脱尾・肛門腺からの分泌過剰・寄生虫によって生じる可能性があります。また、肥満によっても悪化する可能性もあります。あるいは、生まれつきで肛門腺が出にくいという子も存在します。愛犬が絶えずお尻をなめている・神経質になっているように見える場合には、他に考えられる原因として食物アレルギー或いは過敏症も想定されます。異変に気付いたらまずはかかりつけの獣医師に相談するべきでしょう。ではご家庭で飼い主やご家族に出来る事は何でしょうか。例えば犬が過体重である場合、肛門腺の閉塞は減量を促進すべきもう1つの理由となります。また、定期的に運動させてあげる事で正常の便通をもたらしてくれ、これが肛門腺の状態の正常化に役立つのです。肛門腺が溜まってしまう子は、個体差こそありますが、月1回程度で絞ってあげる必要があります。シャンプーしてあげる時に一緒にやってあげるのが良いでしょう。お尻のよごれや臭いをそのまま洗ってあげられるのでお勧めです。若い頃は大丈夫だった子でも、歳を重ねると共に分泌液の状態が変化して溜まりやすくなるというケースもしばしばあります。もともと異常のなかった子でも時々触って確認してあげると良いと思います。犬種別等で比べると、大型犬よりも小型犬・中型犬または肥満犬の方が、肛門腺が溜まりやすいとされています。ところで、肛門腺を絞らないままだとどうなるでしょう。要は肛門腺が上手く出ないまま、どんどん溜まり続けていく事となります。このままだと、炎症を起こしてしまい、化膿しやすくなります。また、悪化するとお尻の皮膚が破けてしまうという頃もあります。このような炎症が起こっている状態を「肛門腺炎」と言い、そこから更に悪化して皮膚が破けてしまうと「肛門腺破裂」という病気になります。家庭で出来る事とすれば、前述した肛門腺絞りがまず1つ。そして食事の改善があげられます。便通の状態が肛門腺に異常をきたす可能性がある事を考えると、食事を見直す事で便通の改善を図る事が重要になってきます。便秘・軟便を予防する事はご家庭でも可能な事でしょう。かかりつけ獣医師に相談し、指導のもとで見直してみると良いでしょう。これに加えて、炎症等が生じている場合には獣医師の指導のもとで治療も行っていくこととなります。

口臭

口臭は、不適切な食事や消化不良あるいは酸素欠乏・不衛生・慢性の便秘・ストレスや不安からくるもの・歯肉疾患・食物不耐症などの問題で起こる可能性があります。しかしながら、最も多い原因は歯と歯肉の状態不良になります。口臭が気になるなと感じたら、まずは獣医師にチェックしてもらいましょう。原因が明らかでない場合には、食事などの改善を図ってみると良いでしょう。フードを高品質の物に変えてみる・手作り食に挑戦してみるのも良いでしょう。もしも人間の食べ残しを与えているならば、それもやめましょう。生のニンジンや肉付きの骨・オックステール等を獣医師の指導も受けながら与えてみてください。犬には生皮のガムを与えて唾液の分泌を刺激してあげましょう。唾液は口内を清潔にするのに役立つ為有用だと言えます。また、汁気の多い食事を与え、食事中の水分量を増やしてあげましょう。運動は老廃物の排出を促進してくれるため、十分な運動をさせてあげる事も大切になってきます。定期的に歯磨きも行い、グルーミングは毎日行ってあげましょう。

犬たちとの暮らし・アイコンタクト

犬たちとのコミュニケーションの基本は、アイコンタクトになります。言葉のコミュニケーションを行わない犬たちは、人間の仕草や行動を常日頃から、非常によく観察しています。犬たちとの関係性において、アイコンタクトによるコミュニケーションは非常に大切な動作となります。アイコンタクトを行う訓練は、犬とのコミュニケーション術の基本として行われなくてはなりません。アイコンタクトは、遊び、散歩、食事などの様々な生活の場面で、必要とされる基本動作となります。最初は、犬があいこんたくとの意図を理解できずに、うまくいかない事もありますが、おやつや、おもちゃなどの犬たちが好む犬用品などを利用しながら、犬たちの興味を引く事から始めてみましょう。

毛包虫(ニキビダニ)症

ニキビダニというのは、毛包に生息するダニです。健康な状態の犬にこういったダニが見つかるというケースはごく稀だと言えます。しかし、存在するダニの数が異常に多いという場合には、脱毛や細菌感染といった症状が現れる可能性があります。遺伝性の疾患や免疫疾患は、犬の慢性的なニキビダニ症を引き起こすと考えられています。頻度は犬に比べてかなり低いとされますが、猫に発生する種類のニキビダニも存在します。ニキビダニの感染歯、特に顔面や眼の周りに斑状の脱毛を引き起こします。大半は自然に治癒していくものであり、幼犬の大部分は免疫系の成熟と共に回復していきます。しかし、成犬や猫にニキビダニ症がある場合は、どこかに重大な問題がある前兆だと考えられます。このタイプのニキビダニ症は、副腎皮質ステロイド薬の使用、免疫抑制、癌、内臓疾患と関連している可能性があります。ですので、素人目で判断せず、ペットの状態を専門家に評価してもらう事が大切になってきます。通常治療では、注射や化学薬品による洗浄が行われます。また、一部の実験的な新薬も利用されています。ニキビダニによって生じる細菌感染は、場合によっては生命に関わる可能性もあります。そのような場合だと抗生物質の投与が必要となる事が通例です。飼い主が出来る事としては、ニキビダニ症に対する通常治療の検討に加えて、補完療法の利用を検討してみる事でしょう。愛犬の食事を例えばプレムアムタイプの食事にしてみたり、手作りするというのも良いでしょう。食事に新鮮な野菜やレバーを取り入れるなど、食事の改善は免疫系の為にもなりますので、まずはかかりつけ獣医師に相談してみると良いでしょう。

愛犬たちの問題行動といくつかの要因

日常的に、愛犬が飼い主を噛むような問題行動でお困りの飼い主さんには、まず、愛犬に病気や怪我が潜んでいないかどうかなどの疑いをもちましょう。外見からは分かりづらい、病気や怪我の痛みなどが、犬たちを刺激して、その反応が問題行動として表れているようなケースもあるからです。病気や怪我などの痛みによってストレスを日常的に抱える犬たちは、その反動として攻撃的になっていたりする事も考えられるようです。犬たちの問題行動の、主な問題は、成長過程における社会化不足であると考えられています。犬たちは、生まれてから4カ月頃までに、兄弟犬や親犬と遊んだり、じゃれ合ったりする中で、多くの社会性を学ぶのだと考えられています。この時期に、様々な環境や人間、他の動物たちなどに触れる事で、多くの情報を吸収し、自分以外の周囲とのコミュニケーションの中に、社会性をみつけるようです。この社会化する時期に、十分なスキンシップが得られなかったり、多くの環境に慣れ親しむ事が不足していると、飼い主に依存してしまったり、周囲の対して警戒心をもったり、常に怯えるような恐怖心が問題行動を起こす原因であると考えられているのです。また、社会化とは、異なった観点ではあるのですが、飼い主による愛犬に対する日常生活におけるケアが十分でない場合、問題行動を起こすケースがあるようです。例えば、1日に必要な栄養素を十分に食事として与えられていなかったり、毎日の日課として散歩の時間をとる事ができない飼い主の元で、運動不足から生活のリズムを大幅に崩してしまう犬たちなどが、それに当てはまるという事です。愛犬の問題行動には、いくつかの要因が複雑に絡み合っているようなことも考えられます。愛犬の問題行動に気が付いた時点で、獣医さんや、専門のトレーナーさんなどに、一度ご相談される事をおススメ致します。問題行動が長期化する事は、飼い主と愛犬の関係性を壊してしまう原因になってしまう事もあるようです。まずは、愛犬たちの問題行動の背景にあるものから追ってみる必要があります。